【保存版】野球選手のメンタルを育てる!目標設定の本当のやり方
「目標設定? もうやってるよ」
そんな声が聞こえてきそうですが、実は多くの選手やチームが、「もったいない目標設定」をしていることに気づいていないんです。
こんにちは、野球メンタルトレーナーの坂本です。
今回は、選手の成長スピードをグンと高める「本当に意味のある目標設定」の話をお届けします。
目次
目標設定、間違っていませんか?
よくあるのが「日本一になる!」「レギュラーを取る!」といった【結果目標】だけで終わってしまっているケース。
もちろんそれも大事です。でも、それだけでは“本当のメンタル強化”にはつながりません。
実は、目標には以下のような種類があります。
✅結果目標
→ 優勝、全国大会出場、日本一など、目に見える成果
✅プロセス目標
→ 結果目標に向けて日々の過程を具体化したもの(例:毎日素振り100回、早寝早起きなど)
✅熟達目標
→ 「もっと上手くなりたい」「野球を極めたい」「もっと野球を好きになりたい」といった目標
✅適正目標
→ 「まぁこのくらいでいいか」という目標。
この4つをバランスよくリンクさせることが、目標達成の加速・メンタル成長につながります。
ワクワクする目標が、メンタルを育てる
目標設定で一番大切なのは、「自分で決めること」です。
チームであっても、指導者が一方的に決めた目標では気持ちが入りません。
そしてもう一つ、重要なのは「その目標に心がワクワクしているかどうか」。
正しい目標を設定していても、ワクワクしない目標では行動は続きません。
「本当に達成したい!」と思えるかどうかが、モチベーションの原動力になるのです。
大谷翔平選手も実践!オープンウィンドウ64
今や世界で活躍する大谷翔平選手も、高校時代に「オープンウィンドウ64」という目標設定法を実践していました。
これは、大きな目標を中心に置き、そこから64個の行動目標へと細分化していく方法。
「夢をどうやって現実に落とし込むか?」という視点で、自分と深く向き合う非常に効果的なメソッドです。
引用:https://news.yahoo.co.jp/
目標の奥にある“目的”を見つけよう
たとえば、高校野球で「甲子園出場」が目標だったとします。
その時に、ぜひ自分に問いかけてほしいのが…
「なぜ、自分は甲子園に行きたいのか?」
✅お世話になった家族や指導者に恩返しをしたいから
✅小さい頃からの夢を叶えたいから
✅仲間と全力で駆け抜けた証を残したいから
✅自分の限界に挑戦し、成長したいから
目的が明確になったとき、目標の重みが変わります。
単なる“通過点”ではなく、「自分の人生にとって価値のあるもの」になります。
目的があるからこそ、辛い練習にも意味を感じ、壁にぶつかった時にも踏ん張れる。
それが“野球メンタル”の本質です。
このように目的を明確にすることは、心を動かし、行動を支える大きな力になります。
ぜひ、目標を立てるときは「その奥にある目的」にも向き合ってみてください。
※サポートしたチームの例です👇
「全国大会出場という目標を達成することで、最高の仲間と修学旅行のような最高な思い出を作る!」という目的を決めたチームもありました。
選手全員が目的に対して心からワクワクしてしていましたので、練習の姿勢が一変し、結果的に全国制覇しました。
この事例は、ワクワクが目標達成の原動力になると証明してくれました(笑) 目標や目的を決める際は、真面目に考えすぎないようにしてくださいね(笑)
長期・中期・短期目標で「逆算思考」を
成長する選手ほど、「逆算思考」で目標を組み立てています。
✅長期目標(3年後):プロ入り、甲子園出場、大学で活躍するなど
✅中期目標(1年後):レギュラー獲得、打率向上、球速アップなど
✅短期目標(3ヶ月後):フォーム改善、基礎体力強化、守備力アップなど
そこからさらに、月間・週間・1日単位の目標へとブレイクダウンしていくことで、日々の行動が明確になります。
▼ここで活用したい【5W1H思考法】
より効果的な目標設定には、次の6つの問いが有効です。
- When(いつ):いつまでに達成したいのか?
- Where(どこで):どの環境・どの舞台で実現したいのか?
- Who(誰と):誰と一緒に取り組む・達成したいのか?
- What(何を):何を成し遂げたいのか?
- Why(なぜ):なぜその目標を叶えたいのか?
- How(どうやって):どのような行動で達成を目指すのか?
これらを意識することで、目標はより具体的に、自分にとって意味のあるものになります。
つまり、野球メンタルが自然と強化されていくのです。
「野球ノート」は最高のメンタルトレーニング
私がサポートしているチームでは、「野球ノート」を習慣にしている選手の成長スピードが明らかに速いです。
自分の言葉で目標や日々の行動を書き出すことで、意識が高まり、行動も変わっていきます。
メンタルトレーニングの専門家も口を揃えて言います。
「日誌を書くことこそ、最高のメンタルトレーニングだ」と。
目標達成だけでなく、自己対話・内省力が高まり、知らず知らずのうちに“心の土台”が育っていきます。
※野球ノートの一例
まとめ|一番の近道は“心が動く目標”を持つこと
私自身、これまで延べ3,000人以上の選手をサポートしてきました。
その中で感じるのは、目標設定が上手な選手ほど、メンタルも強く、行動も継続できるということです。
「やる気が続かないのは、目標設定が原因かも?」
もし今、なんとなく毎日を過ごしていたり、モヤモヤしている選手がいたら…
一度、練習の手を止めて「目標設定」に取り掛かってください。
きっと、自分自身の中に眠っていた“本当のエネルギー”が湧き上がってくるはずです。
目標設定が一人では難しい、チームで決めたいがやり方が分からないという場合にはお気軽に坂本までご相談ください(^^)/